赤外線サーモグラフィ講習会(森専務)

先日7月31日から8月3日までの5日間、東京・瑞江にあるJSNDI実習センターに赤外線サーモグラフィレベル1のための講習会を受けに行って来ました。

 

まず赤外線サーモグラフィとはどんなものかというのを無理に一言で言ってしまうと、物の温度分布を色の分布に置き換えて画像表示する方法(と装置)となります。

 

画像例(赤外線構造物診断研究会HPより)

http://www.tvs-bld-isp.gr.jp/thermography/example.html

 

赤外線サーモグラフィ装置の外観はビデオカメラのようなものですが、それがどのように活用されているかというと、見つけたいある異常部が健全部と温度差を持つ場合に活用できるということになります。具体的にはマンションなどの建築物の外壁タイルの浮き、電子回路の異常部、ハニカム構造部材の水の浸入部など、と様々な可能性が考えられます。

 

その赤外線サーモグラフィを取り扱うための資格(レベル1)が日本非破壊検査協会(JSNDI)により今年春に新設されました。(逆に言うと今までは赤外線サーモグラフィは誰でも取り扱えるあるいは専門家しか取扱わないという位置づけだったということになります。)私共は今まで赤外線サーモグラフィの実績は全くありませんでしたが、資格が新設されたということはニーズが高まっているからであろうとの見込みで受験を決意しまして、その為の講習会に参加してきた次第です。

 

受験申請には訓練時間40時間を満たすことという条件があり、その条件を満たすため月曜から金曜まで8時間×5日間というみっちりな講習会でした。丸々一週間会社を空けての参加です。

 

さて参加してみての感想ですが、まず肉眼では見えない赤外線の世界が実際に存在しているという不思議な感動を覚えました。特に赤外線の反射という現象が印象的です。

 

またその赤外線の反射という現象も含めて、赤外線サーモグラフィには結果を狂わせる外乱要素のようなものが複数あり、その物理現象についての知識がないと誤った判断につながる可能性が高く、資格認定の必要性の一端が理解できました。

 

試験は9月21日ですが、ここに書いてしまった以上合格の報告ができるように準備をしっかりして試験に望みたいと思います。

 

(森専務)

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