先日11月21,22日とUTレベル1実技試験対策の講習会を行いました。6名の受講者を3名づつで2日に分けて、まず一回目の講習でした。一人に一台づつの装置です。各自練習を繰り返した後、試験前日に2回目の講習日を予定しています。
さて、何年前からかJSNDIの超音波試験の実技試験はデジタル探傷器のみでの実施になっております。現在のところ受験者は自分の装置を持ち込む(持ち込みでの受験が可能なのは今回が最後になります)、または試験会場に用意された2種類の探傷器からどちらかを事前に選択して受験します。
私はアナログ探傷器で資格を取得した世代です。アナログ探傷器はいくつかのメーカーが製品を販売しておりましたが、装置を調整するにあたって操作するつまみやその操作方法も共通しており、初めてのメーカーの装置を使用するとしても全く問題なく使用することができました。
ところが現在は試験も日常業務もデジタル探傷器に変わりました。それがどういう風に変わったかをたとえで言うと、黒電話から携帯電話に変わったような感じです。色々出来る事が増え便利になった反面、操作方法が機種ごとに違い、それぞれの機種に慣れなければ自由に使うことができません。
しかも試験会場に用意されている2種類の探傷器はいずれも試験用にカスタマイズされており、日常業務で使用する汎用機とは操作性が違っています。
私共は日常業務ではその2種類の内の一種類(クラウトクレーマー)をメインに使用しており、前回までの講習会もその機種のみで行っていましたが、今回はもう一方の機種(リョウショウ)で受験申請をした受講者がいらっしゃったので、今回初めてその機種でも講習会を行うことになりました。
その機種での手順などを記載したマニュアルは事前に私自身が講習会を受講して準備してあり何とか大丈夫だろうと思っていましたが、いざ始まってみると手順や操作方法を教える前にまず装置を受験用のモードに切り替えることができない。。。
お恥ずかしながら受講者さんの目の前で代理店さんに電話して教えてもらいました。
ただ今回その機種での講習会を実際に行ったことでその他様々な点でノウハウが確認できました。次回からは更に質の高い講習会が出来ると思います。
(森専務)